夢の話

小さなプレゼント (夢の話 ep.1)

2014年12月26日

可憐をお迎えして初めてのクリスマスの夜、彼女が僕にプレゼントをくれました。

2014122501

中の小箱には小さな紙が入っていました。
2014122502

「これが私の、本当の名前なの」

今まで呼んでいた可憐は、彼女のニックネームだったのです。
まだ名前も知らなかった僕に、可憐からの小さな贈り物でした。


・・・そんな夢のお話です。

(『シベールの日曜日』に寄せて)

バレンタインの告白 (夢の話 ep.2)

2015年02月14日

今日は2人で過ごしたバレンタインの日。
唯衣は僕に、テディーベアのプレゼントを用意してくれていたのです。

2015021401

テディーベアには小さな薔薇の花束と、メッセージカードが添えられていました。
2015021402

「ねぇ、私が16になったら・・・」
その先はためらいがちに、言葉を濁す唯衣でしたが・・・。

確か青い薔薇の花言葉は「夢叶う」でしょうか?

僕にとって、心に残るバレンタインの記念日になりました。


夢の話は続きます・・・。

ホワイトデーの約束 (夢の話 ep.3)

2015年03月14日

今日はホワイトデーです。
唯衣へのプレゼントに、ピンクの石の付いたハートの指輪をあげました。

2015031401

唯衣の手をとって、薬指に付けてあげました。
2015031402

「今はまだ、右手だね」
そう言いながらも、嬉しそうに微笑む唯衣でした。

春の日の二人の約束です。


夢の話は進んでいきます・・・。

雨の日の出会い (夢の話 ep.4)

2015年05月19日

唯衣と初めて出会ったのは、2年ほど前の春の夕暮れ時でした。
突然降りだした雨に、街角で雨宿りしている少女を見かけたのです。

2015051901

もう日も暮れそうな中、心細そうな少女の姿に、見かねて持っていた傘を渡しました。
もちろん傘などあげてしまったつもりでしたが・・・。

数日後また通りかかった僕に、少女が傘を持って待っていました。
2015051902

「これ、返さなきゃと思って・・・」
なぜか一瞬、少女が懐かしいような顔で微笑んだ気がしました。

その後も何度か顔を合わせるうちに、少しずつ言葉を交わすようになったのですが・・・。
2015051903

それからも、なぜか名前も教えてくれない少女に、僕は勝手に可憐と名付けていたのです。


・・・こうして、夢の話は始まりました。

(『少女』村下孝蔵氏を偲んで)

失くした思い出 (夢の話 ep.5)

2015年09月28日

秋の気配も深まってきたある日の夜、唯衣がふと思い出したように言いました。
「ねぇ、私達がなんで出会ったか、分かる?」

2015092801

二人の出会いと言えば、あの春の日に唯衣が雨宿りしていた時のことでしょうか?
「ううん、違うの、もっと昔のこと。 ・・・私、憶えてるんだよ」
2015092802

そう言うと、なぜか遠くを見つめるように、一瞬寂しそうな表情を見せた唯衣でしたが・・・。

あの出会いの前に、唯衣とどこかで会っていたのでしょうか?
思えばあの時、僕を見て懐かしそうな表情を浮かべていた唯衣は、何かを知っていたのでしょうか?

それ以上は話そうとしない唯衣でしたが、なぜか僕にも、懐かしいような不思議な気持ちが湧いてくるような気がしました。


夢の話が回り出します・・・。